角版と切り抜き

撮影された写真は、チラシ全体のデザインに基づいて扱う形が決められる。扱い方には大きく分けて3通りある。ある形にトリミングして使う角版、被写体の形に沿ってトリミングする切り抜き、そして背景として地紋のよ うに扱う、という3つである。

角版というのは、写真をデザイナーが決めた形の中にはめ込むものを言う。一般的に四角形が使われる。四角形はレイアウ卜する場合に機能的である。そのため、角版がもっとも多く使われる。

四角形は、安定感があり写真に写っているものをしっかり見せてくれる。周囲にレイアウ卜されているものが、例えにぎやかであっても、その中にある被写体を見るのに、それほど抵抗はいらない。また、その被写体が置かれている環境も、同時に見せることができるので、周囲の空気も感じさせられる。切り抜きは、移っている被写体の形に切り抜くものである。その形を独立して見せたい場合に用いられる。この場合は特に、被写体の形が面白いとか個性的な場合に効果的である 。切り抜きの面白さは、そのまま被写体の面白さと言ってもよい。

背景扱いは、画面全体に写真を入れ、その上に文字や別の写真を乗せていくものである。したがって、メインはあくまでもそこに乗っている工レメン卜であり、この写真がそれらの効果を妨げてはいけなし、。そのために、全体的に色調が統一されているものか、半調(半分程の色の薄さにする)にして使用する場合が多い。

角版ばかり使用すると、レイアウトのイメージが全体的に硬くなる。それを避けるためにほどよく切り抜きを使うことによって、全体の調子をソフトにすることができる。場合によっては、切り抜きを大きく使用して、その画面のアイキャッチとしての役割を持たせることもある。