日本の紙の生産量はアメリカに次いで2位であり、世界の総生産量の約1割に該当する。紙の生産量は年々増加しており、コンピュータ、あるいはインターネットが発達してからの伸びが大きい。生活のいたるところに紙は見られる。いかに、私達の生活が紙に頼っているかが分かる。日本では生産される紙の6割を情報関連のものが消費している。情報関連の中には新聞は含まれないので、新聞を含めると約8割が情報関連のメディア用ということになる。

紙の消費の増大には、社会的な大きな問題も含んでいる。紙は木が原料であり、これはどうしても自然破壊につながる。紙を生産する時の漂白剤も決して無害とは言えない。再生紙を作るにしても、そうした公害要因を含んでの生産工程になる。

だからこそ、デザイナーは紙を大切に扱いたい。せっかく貴重な紙を使うのであるから、効果的な良いデザインを心がけたい。チラシに消費される紙の量は決して少なくない。そのことを意識した上でのチラシ制作である。

改めて言うまでもないが、チラシは紙でできている。紙の種類は驚く ほど多く、またサイズや材質も多岐にわたっている。同じ種類でもメーカーによって微妙に風合いが違う。

どのようなチラシを作るかによって、紙の種類は異なる。折り込みチラシは、大量に刷る時は一度に何十万枚もの数になる。そうした場合は、一枚ずつの紙というのではなく、ロールになったものを使用するので、種類は限られてくる。

演劇や映画のチラシでは、高級感のあるものが使われるし、折り込みやポスティングの中には、ざら紙が使われることもある。それぞれの効果が上がるものを選ぶのが最低条件である。再生紙もかなり安くなってきた。純白ではないがいい味の効果が期待できる。紙を知っておくことは、デザインの効果、つまりチラシの効果に影響が出ることなのである。

紙のサイズ 

紙を見る時は大きさと重さの表示をチェックする。印刷時に紙を指定するにはこの両方の規格を 印刷屋に指示することになる。紙にはかなり多くの種類がある。紙によって重さもだいぶ異なる。紙は1000 枚単位の重さで、いわゆる厚さを表示する。同じ種類でも軽い方が薄くなるが、あくまでも重さでの表示になる 。 紙のサイズ には、 A版とB版の他にかなりの種類がある。四六判 788X1091mm 菊判 636X939mm 地券判 591X758mm ハトロン判 900X1200mm 新聞用紙 813X546mm

A判はヨーロッパで流通しているサイズ。B判は日本独自のサイズ。 現在は公用としては日本もA判になっている。できればA判に統一したいという意図がある。しかし、日本の生活の中のいろいろなサイズに合っているB判は、簡単にはなくならない。A判は主に建築関係で用いられ、B判はグラフィックデザイン関係で用いられている。

再生紙

古紙をリサイクルした用紙。年 聞に世界中で消費される紙の量は膨大なものがある。紙は木材から主に作られているので、紙のために伐採される木材の量は 広大な森林があっと言う聞に消えていく。こうしたことから、使用した紙を回収して、リサイクルして使うことが 重視されるようになった。しかし、再生紙にするには、その処理にかなりのコストがかかり、しかも漂白する段階で公害物質を使用するため、必ずしも理想的とは言えない。

森林は植樹を計画的にすれば、再生することができる。再生紙を使うことも大切だが、植樹に力を入れることはそれ以上に重要な問題である。 再生紙にエコマークを付けるのは、どのような意味があるのかもう一度考えたい。